ある日、太郎は給食を食べていた。
太郎「ぎゃあああ。まずい〜。」
先生「青汁なんか飲むからです!罰として廊下掃除ね。」
太郎「はい先生!バケチュもちながらやります!」
先生「うむ、よい心がけだ。ってバケツもってたらぞうきん持てないじゃ〜ん!!」
太郎「うむ。よいツッコミがけだ。よしオレはぞうきんがけだ。」
先生「ほうきは?ほうきは?」
太郎「放棄しました。オレ今うまいこといっただろ?」
先生「あ、これ今日の新聞?へえ、歯磨き粉星ひき逃げ事件って目撃者いたんだ。」
太郎「僕シカトされてるーーーーーー!!」
先生「なに?誰がいつシカトした?地球が何回回ったときだ!?」
太郎「7823196016416回です!」
先生「適当なこと言ってるんじゃねーーー!!とっとと飯食えや!!」
太郎「うわああああああ!とうもろこしを食べたら歯茎から血が出た!!」
先生「ならスイカだ!スイカを食べるんだ!」
太郎「うわああああああああ!スイカを食べたら歯と歯の間からスイカの汁がでたー!!」
先生「なら歯医者いけや!!」
こうして太郎は歯医者へ行った。
太郎「あの、治療してもらいたいんですけど。」
歯医者「いいでしょう。ではそこに座って。オペを始めます」
太郎「オペ!!?」
歯医者「メス」
太郎「うわああああああああ」
歯医者「電卓」
太郎「必要あるのか!?」
歯医者「5+5は10です。」
太郎「そんなの電卓でなくてもわかるだろう!」
歯医者「さあ、おとなしくして口を開けろ!」
太郎「・・・・・・・・・・・・。」
歯医者「口あけろや!!!」
太郎は重い口を開いた。
歯医者「うわあああああ!これは重い!30キロはあるぞこの口!」
太郎「オレの口そんなに重かったの!?」
歯医者「重いから口の中にティッシュでもつめとくか。」
太郎「ふがふが・・・」
歯医者「これで落ち着いて治療が出来ますね。」
その時だった。
ガシャアアアアアアアン!!
窓が割れて何者かが入ってきた。
電卓マン「でんたく〜でんたく〜」
歯医者「な、なんだこいつは!!!」
電卓マン「でんたく〜でんたく〜。オレは電卓マン。5+5は10だ〜。でんたく〜。」
歯医者「そんなのとっくに知ってたよ。」
電卓マン「電卓フラッシュ!!」
歯医者「ぎゃあああああああ!!!」
太郎「ふがふが・・・」
歯医者「助けてくれ勇者殿!あの電卓マンを倒したら必ずやお礼をします!」
太郎「ふがふが・・・ってオレ勇者だったの!?」
猿「太郎よ・・・あなたは自分のことを何も知らないのですね・・・」
太郎「なに!?」
猿「じゃ、これで猿は去る。」
太郎「は!?おい!なんだよ今の!」
電卓マン「でんたく〜でんたく〜」
太郎「ならば・・・さあこい電卓野郎!この勇者の剣が貴様をつらぬくぜ!」
電卓マン「でんたく〜でんたく〜!79368522÷66957588=1.1853551アタック!!」
勇者太郎「うわあああああああなんて高度な計算なんだ〜」
歯医者「おお勇者太郎よ、死んでしまうとは情けない」
勇者太郎「しんでねえ!」
超電卓マン「まて電卓マン!この税率計算もできる超電卓マンが相手だ!」
電卓マン「でんたく〜でんたく〜んなの役にたつものか〜」
超電卓マン「2000円の税込みは・・・2060円だ!!」
歯医者「すごい!なんて正確なんだ!!」
勇者太郎「あの、お言葉ですが今の消費税、5%ですよ?」
歯医者「今のは税率3%の計算だな。未熟な電卓だ。」
超電卓マン「な、なんてことだ・・・この超電卓マンがミスだと!?くそお、くそおおおおおおお!!こらあああああ政府!!そうそう簡単に税率を変えるんじゃねええええええ!!」
こうして超電卓マンは政府に異議申し立てをした。
だが、あっさり却下された。
歯医者「おお超電卓マンよ、死んでしまうとは情けない。」
電卓マン「でんたく〜でんたく〜どうしたもう終わりか超電卓マン!」
超電卓マン「ふ、だがしかし、お前など3%の税率計算さえも出来ない安物電卓・・・そんなお前に勝ち目はない!」
パソコン様「パソコ〜ン!!」
超電卓マン「な、なんだ!?」
パソコン様「オレはインターネットもメールもゲームもできるパソコン様だ!!計算だけの貴様らなど眼中にないわ!!」
超電卓マン「ま、まずい・・・最強の奴が出てきてしまった・・。奴はおそらくウインドウズ帝国の幹部・・・勝てない・・・絶対に勝てない・・・。」
パソコン様「しかも音楽も聴けるぜ。」
超電卓マン「く、くそ!なんでもできるじゃないか!!」
電卓マン「ここは逃げるでんたく〜」
パソコン様「そうはさせん!ゴミ箱いきだ!!」
電卓マン「ぎゃああああああ!でんたく〜!!!」
歯医者「おお電卓よ、ゴミ箱に入るとは情けない」
勇者太郎「コンセント抜いてやる!」
パソコン様「ああっ!それは!やめろおおおおおおおお!!」
ブチッ
パソコン様「ぎゃああああああああ!強制終了〜〜〜〜〜〜!!」
超電卓マン「おお、倒したぞ!!」
歯医者「流石勇者。信じていたぞ。」
超電卓マン「さあ電卓マン、今助けてやるぞ。ほれ元の場所に戻す、と。」
電卓マン「・・・超電卓マン・・・なんで敵のはずのオレを助けるんだ・・・?」
超電卓マン「馬鹿だなあ、同じ電卓じゃないか!」
電卓マン「うう・・・超電卓マ〜〜〜〜〜〜ン!!」
歯医者「ええ話や・・・。」
太郎「・・・・・・・・・・・で、さっきの猿は?」
END
トップへ戻る
読み物一覧へ戻る